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リケーブルで気を付けたい点

カスタムIEMを購入されてリケーブルされる方もいらっしゃいますね。

リケーブルをされてトラブルが発生した場合、カスタムIEMの殆どのメーカーが保証の対象外としています。

リケーブルのリスクってどんなところでしょうか。

やはり一番トラブルになるのはイヤホン本体との接続コネクタ部分ですね。

2ピンタイプやMMCXなどいくつかの仕様で接続できるようになっていますが、ものによっては仕様に細かな違いがあり、相性の悪い場合が有ります。

まず、発生しやすいのは接触不良。

MMCXタイプはイヤホンケーブルの接続用として設計されたものではないので、あまりコネクタ部分に外圧が掛かることが想定されていないようで、元々接触不良により音途切れが発生しやすいみたいです。

2ピンタイプもケーブル側のピンの太さにバラつきがあり、太いピンのケーブルをイヤホンに挿入するとイヤホン側のソケットが広がって緩くなってしまいます。こうなってしまうと純正のケーブルを挿してもしっかり接触することが出来ず音途切れの発生する原因になります。

もう一つ気まずいトラブルは緩みによる脱落ですね。

コネクタのオスとメスの勘合がうまくいっていないと、結局緩みが発生して、最悪の場合イヤホン本体がケーブルから脱落してしまいます。

「脱落したイヤホンを誤って踏んでしまった」とか、「首からイヤホンをぶら下げていたらいつの間にか一つ無くなっていた」なんてことが起こってしまうようです。

トラブル回避のポイントとしては「リケーブルをしないこと」(笑)がベストではありますが、抜き差しの回数を極力減らすことが一番だと思います。

特に避けたいのはバランス接続のケーブルとノーマル接続(ステレオミニプラグ)のケーブルを日常的にイヤホン本体のコネクタで交換することです。イヤホン側のコネクタはあくまでケーブル断線時の交換用の為に設けられたものですので、日常的に抜き差しすることを想定されていません。

ちなみにカナルワークスでは自社製品に限りリケーブルにより緩んでしまったイヤホン本体ソケットの修理も承っています。ひどい場合は交換になってしまいますが、軽度であれば3,300円で直ります。

リケーブルとうまく付き合ってお楽しみください。

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