ステルスケーブルって覚えていますか?
カナルワークスが他社に先駆けて発売した極細なのにものすごく丈夫なカスタムIEM用ケーブルです。
まぁ、オリジナルはヨーロッパのケーブルメーカーさんの商品ですが、カナルワークスのオリジナル仕様で
1.コネクタ部をカール仕様にして耳に掛かりやすい様にする。
2.GNDラインを左右独立にして共通インピーダンスを排除。
3.撚線内の6本の配列を指定して線間容量の低減を図る。
なんてことをやっていました。
その後、MMCX仕様などいくつかの商品がリリースされたのはご存知の通りです。
ステルスケーブルをカナルワークスで導入した一番の理由はステージで目立ちにくいケーブルを提供したかったからです。
アイドルグループなどに使ってもらっていましたが、結果として断線率が標準のケーブルより高かったため、音の評判は良かったものの1年ほど前(?)に販売終了させていただきました。まぁ、民生用レベルでは十分丈夫だったんですけどね、当初の目的が果たせなかったので、潔く終了としました。
その時の断線の原因は線材そのものではなく、コネクター/プラグ部分にあったんです。
当時いろいろ「こうしたい、ああしたい」というお願いをしましたが、金型の都合もあり、簡単にすべて解決というわけには行きませんでした。
「次の世代では対応してくださいねー」とケーブルメーカーさんにお願いしてからずいぶんと月日が流れましたが、今回久しぶりにお会いして、一つの試作品を受け取りました。
おぉー、これはあの時改善をお願いした仕様のケーブル!!
私の告げたお願いを一つ一つかなえるべくあれから対応をしてくださっていたそうです。
まだ最終仕様では有りませんが音を聴いてみて、もう一日も早くリリースしたくなりました(笑)。
これはまさしくステルスケーブル2ですよー。