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PSTS(パーソナル・サウンド・チューニング・システム)について

カナルワークスのカスタムIEMラインナップの中に“PSTS”と付記されたモデルがあります。CW-L72に対してCW-L72PSTSといった感じですね。これは元のモデルに“パーソナル・サウンド・チューニング・システム”機能が追加されたモデルです。パーソナル・サウンド・チューニング・システム(以下PSTS)は低域用のドライバのネットワークパーツを外付けにして部品を入れ替えることで低域の量感を変更することが出来る機能です。この機能は2012年春に初めてカナルワークスが搭載しました。既に5年以上経っているんですね。今はいろんなメーカーでボリュームタイプなど可変できるモデルが有りますね。

  見た目がちょっとアレ(笑)という方にはあまりお勧めしませんが、PSTS搭載可能モデルご注文の約半数の方がPSTS付きを選んでいます。PSTS付きを選択するとパーツセットと説明書が付いてきます。可変幅はモデルによって異なりますが、プラス側は5~9dB、マイナス側は-4dB程度です。

部品を外すとこんな感じです。

真ん中の端子は使っていません。部品は抵抗という部品ですが、爪で引っかけて引っ張れば外れます。外れて無くなってしまうのではと心配する方がいらっしゃいますが、そんなに簡単に外れて無くなることは無いと思います。もし無くしてしまってもPSTSのセットをサービスパーツとしてお買い求めいただけるので安心してください。もっともPSTSのセットを改めてご購入される方ってほとんどいないんですけどね。

ところで、この端子から水分が中に入るのでPSTS付きは雨の日は使わない方が良いという書き込みやご相談を受けることが有るのですが、実際にはそんなことは有りません。

PSTS付きのフェイスプレートの反対側はこんな感じです。

これは配線をまだ行っていませんが、ご覧いただくとわかるように各端子は内部と貫通していませんので、雨水が内部へ侵入することは有りません。端子の接点自体も金メッキ処理してありますので耐腐食性が有りますし、端子の構造もセルフクリーニングタイプですので、接触不良が起こったとしても一度パーツを抜き差しすれば元通りに復活すると思います。

納品された後のより好みに合わせるための細かな調整やプレーヤーなどを買い替えたときの音質バランスの調整に役立ててくださいね。

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